創作と日常と

書いた「作品」らしきもの、また日常のこと、思うこと等々。

恋の終わりも始まりも

いつだってそう、「この人となら! うまく行くだろう」「この人は理解者!」「ああ、この人となら!」 その期待、希望がつまづく。 希望の石に。 自分が前もって置いた! でかけりゃでかいほど立ちはだかる… 大怪我! 些細な事が、どでかくなる。 お前の中の…

お試し期間

そう、人生は「お試し期間」なのだ。 死ぬまでの、一人、一体が死ぬまでの。 それまでに、一人一人、一体一体とふれあって、関わりを持ち、関わりをやめることのない── たえず空気が流れ、水が流れ、海が繰り返し、── やむことのない、存在があるかぎり止ま…

整体の考え方

しばらく行っていないが、腰痛、飛蚊症、片頭痛、何らかの身体の不調の際、ことごとく世話になっている整体院の新聞から、これはという記事を抜粋してみよう。 ── 「自然治癒力」とは、自分で自分を治す力であること。 傷ついた皮膚がふさがるのも、風邪が自…

生きてる意味

どうしても、考えてしまう。 たぶん、考えても、仕方のないこと。 でも、考えたいんだから、仕方ない。 たぶん人間だけだと思う… というのは、人間の奢りか? 鳥や、モグラのほうが、よほど「生きている」のかもしれない。 でも、やっぱり考えてしまう。 何…

ネットに書くことの運命?

と書いて、何もそれはネットに限るまい、と思った。 時間は常に流れるものだから、と書いて、何もそれは時間に限るまい、と思った。 吉野源三郎の「君たちはどう生きるか」は今も読まれているらしい。 その時かぎりのものでなく、たえず読まれ続けるものはあ…

生き甲斐

生きている甲斐がある。そんな感じに打たれる時。「生きててよかったと思える時」とでも換言できそうだが、生き甲斐とはそんな瞬間的な喜び、刹那的な、一時的な感慨ではないだろう。 植物を鉢に植え、やがて大輪が咲くように育てる。みごとに咲いたら、嬉し…

生き甲斐とは?

生き甲斐。このために生きている、と言えるもの? 何だろう。オレには無いな、と思えたが、「無い」と書こうとしたら、ウソになる、と確かに感じられた。 生き甲斐。このために、自分は生きている、と言えるもの。 何だろう。「無い」と断言できない以上、あ…

ふしぎなこころ ②

心理学者。たぶんぼくの心理をもっとも学んできたのはぼく自身であるから、この点は他者に依存することもあるまい。 自分で、このこころを分析してみよう。 なぜ今度の日曜日にツレアイが元カレ氏と食事をすると聞いた時、ぼくは愉快な、楽しい気分になった…

ふしぎなこころ ①

「Sクンからね、」と彼女がスマホを持って言う。「今度の日曜、母校で講演することになって、こっちの方に来るんだって。京都でご飯でも食べないか、って」「ほうほう。楽しみだねえ」「今度の日曜か…」と彼女はカレンダーを見ながら、「元カレだし」 うん?…

キョムっちゃう時に

虚無に陥る、というのは、昔々からヒトに携われた気持ちの1つみたいである。 大体今から100年もたてば、今僕と同い年の人はみんな死んでいるだろうし、生誕46億年の地球だっていつかは死んで、太陽だって燃え尽きて、一体何のために生きているんだろう、今、…

「私」の時代

もっと面白いものを書いてたろうに。読者によく訴えるような、友好的に、けっしてトゲをもたず、もったとしてもそれは社会の構造に対してで、もっと読み易く、とっつき易い、明るい文章を書いてたろうに。もっとよく読まれてたろうに! コメントもよく来て、…

何のため

そもそも、自分が何故ブログをするのか。 今まで書いたものを載っける。今現在の私情を載っける。 ── で? 単なる暇乞い、ヒマつぶしにすぎないのか。「ここにいるんだ、おいらは」の承認願望? いろんな人とのやりとりを楽しみたい? ところで「はてなブロ…

ワカラナイ国の住人

わからない。わたしには、わからない。 どうしてここに灰皿があるのか。何故に、障子の戸があるのか。なぜ床の間があり、コンセントがあり、座椅子があり、わたしはここに座っているのか。そしてわたしにとって最大の問題は、なぜわたしはわたしであるのかと…

他との関係は自己との関係

花を見て、涙する。人の笑顔を見て、一緒に笑う。誰かに怒られてしょんぼりする。誰もいなくて淋しくなる── これらの感情は、その状況、その対象と自分との関係に端を発し、自己の内から外へこぼれ出す。 アスファルトの裂け目から咲く花を見た時、わたしは…

記憶の理由

「眠れない夜、きみは何を考えている?」「明日のこと、今日のこと、今までのこと…」「どうして考えるんだろうね」「何か、不安なんだろうな」 「少なくとも、安心してはいないね。そもそも、どうしたら安心できるんだろうね」「うん、安心って、自然に安心…

一日の労苦

「一日の労苦は、一日にして足れり」 善い言葉だと思う。あれこれ、思い煩うな。いや、思い煩うのは、いいのだけれど、何も明日や明後日のこと、一週間や二週間、一年や三年後のことなどについて、思い煩うな、ということだ。真意のほどは、知らない。 もち…

インド人の古い手紙

年末、押し入れの中を整理していると、一通の古い、ぼやけた手紙が出てきた。 2500年ほど前の手紙らしい。「生命は、様々な形に生まれ変わることを、われわれは信じておったものです。」との書き出し。(以下、原文ママ) 何しろ、われわれの国では、「輪廻…

童話、ふたつ。

ひなたのお星さま ○ ○ ○ ○ ○ ○ 春。やわらかい、あたたかい陽射ひざしが降ふり注そそぎます。 家の縁側えんがわで、おばあちゃんとひなたぼっこをしていた太郎くんは、陽射しの中に、キラキラしたものが浮かんでいるのを見つけました。 じっと、見ていると、…

ありがとう

味噌汁をつくる。 それから自室にこもる。 すると、彼女が部屋に来て、「いただきます」と言う。 彼女がパートから帰ってくる。 ぼくは野菜炒めとか、鍋とか、夕食をつくっている。 彼女のパソコンの前に、できた料理を置く。 ありがとう、と言われる。 時に…

嫉妬の真相

私は嫉妬した。私は専業主夫である。彼女からは、たまに、職場の話を聞いていた。わけのわからん上司がいること、とても感じのいい初老の先輩がいること、今日はひどい客が来た、等々。 ある日彼女は、軽やかに帰ってきた。たいてい、ああ今日も一日、疲れた…

不変、可変

これはもう、どうしようもない流れだね。 うん、どうしようもない。内の流れ、外の流れ、もともと一つであったとしても、どっちも流れていることには変わらない。みんな、流れていく。 止まりようもない、滝だね。川だね。繰り返す、海だね。 そうだよ、変わ…

考えることだけ

それだけ、やってきた人がありました。何も、しない ただ、考えていただけ何を考えていたか、定かでなくただ、何か考えておりました。考えることが何なのかもわからずにわからないから 考えて考えるから わからない「才能は、形にしないと才能にならないです…

生活

死があるから生が尊い、というふうに別れがあるから、今ある関係が尊い、というのがある。紡いできて、今もつながっている関係が。 といって、ありがたや、ありがたやと四六時中、思っているわけにもいかない。窮屈さを、心が感じ始める。なんで、おたがい、…

生活と

いつも一緒にいるとそれが当たり前のようになってなんでこんな所にこれを置くんだろうとかなんでこれを何とも思わないんだろうとか些細なことでスレ違うけどいなくなったらやっぱり淋しくなって泣くんだろうなぁいつも顔あわせてるからよく思い出すこともな…

せわしさ

ばたばたしている、ってのは気持ちの問題が大きく… 目に見えるウツツをきっかけに、気ぜわしくなるもんだ。 二泊実家にいて三日目に奈良に戻り… 12年前に亡くなった母の残した家計簿、一冊とともに。 まぁ母は精神的な浮き沈みが大きく、今でいえば躁鬱病?…

学校の先生各位

「たいへんよくできました」 より 「たいへんよくかんがえました」 を 子どもたちに

ほんとうに愛することはできない

… これが、椎名麟三から得た、ひとつの答えらしきものである。 それは、うすうす感じてはいた。 中学の時の初恋、おたがいに恋人どうしになった意味での初恋、それは2年で終わったのだが、終わる前に、バイト先で一緒に仕事をしていたOさんに、惹かれてい…

遺書を書く時

黒と茶色の、手書きしたような縦の線、木目調の、わりとしっかりした表紙のノートに、遺書を書こうとして、実際に書いて、書いている途中でやめたのが、小学4年ぐらいの頃だった。「 I C I YO」と、よくわからないローマ字で、表紙をめくった最初のペー…

うすい私信

いやいや、先日は、どうもありがとうございました。 なんとも、不思議でありながら、おもしろく、また悲しい時もありましたが、いい、一週間でした。 一週間! 一週間も、ともあれ、一緒に、旅をした、というわけです。 青春18きっぷは、やはりいいきっぷで…

身体の訴え

身体「なかなか不安定じゃないか。」精神「いつものことよ。秋だし、空も、綺麗になってきたし。」身体「もう、あまり飲んでくれるなよ、アルコール。」精神「ああ。ひとりでいる時は、やすむ。飲む気にならんのだ。」身体「お前は、破滅的な人間ではないは…